安彦良和『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』第17巻、角川書店、2008年
副題は「ララァ編・前」。
本巻は、アニメ版屈指の名場面ばかり。
副官ドレン大尉の戦死。「やさ男」カムラン。ガンダムのことを一番わかっている父さん。ララァとの邂逅。「この人は本気なんだよ、わかる!?」のスレッガー。「礼の一言くらい言ってほしい」シャア。「かしこい」ララァ。「ななあつ」のアムロなどなど。
これだけの名場面を一巻に入れてしまうのは、贅沢のようだが、逆に言うと安彦先生は、このあたりに大して思い入れがないのだろうか。また、やはり、本作を漫画として読むと違和感があるのは、アニメのような動きのある絵が静止画としてコマにおさまっているからだろうか。一コマ一コマに動きがあるのに、さらにコマわりがアニメのセル画を並べるような配置になって、一つ一つの表情の変化をすべて書き込もうとする場面があったりする。安彦先生の絵は、一つでその情景すべてを語るような叙情的な表現をできるものだと思うのだが、あえて動きを作ろうとしているのは、かつてのいしかわじゅん氏の批判を気にしすぎているのだろうか。私は、記号的であっても安彦先生の絵が好きなんだけどね。しかし、シャア一人異常にカッコいいなぁ。
今日の一枚
Kids In Glass Houses『Smart Casual』2008年
エモ系の新人。全体的に疾走感あふれるカッコよすぎるアルバムで、そのドキャッチーさが、すぐに飽きるんじゃないかと心配だが、しばらくは楽しめそう。個人的にはsyrup16gの「生活」のイントロを思わせる「Dance All Night」がお気に入り。
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